取組事例

組み立て式木質空間 『萩軒 hagi-noki』

萩軒 hagi-noki

森とまちと暮らしが交差する空間

萩市の地域産材の魅力を体感できるモデル的木質空間 として、

また、萩のまちなみや暮らし・文化と調和した新たな交流の装置として、

萩市との取り組みによって生まれたのが『萩軒 hagi-noki』です。

様々な場所に搬入し、簡易的に組み立て・設置ができる体感型ショールーム

としてだけでなく、地域産木材を活用することの意義や

魅力を訴求できる象徴的モデル空間としても幅広く利用することを想定しています。


萩産ヒノキ材の活用提案

松枯れ後の跡地に植林され丁寧に育てられてきた萩のヒノキ。

これまでスギを中心に利用されてきた中、

今後伐期を迎えるヒノキの活用方法が課題となっています。



萩の街並み・歴史の文脈に合わせた印象的意匠

江戸期の城下町、明治維新の歴史・文化遺産を 町並みとともに継承してきた萩市。

重要伝統的建 築物群保存地区の街並みの中に調和する「平入り」の軒先を

イメージした意匠は、滞留する機能だけでなく、舞台の機能も有しています。

また、建具を額縁のように取り付けられるため、

その地の景色・文化を取り入れることが可能です。



まちなみに点在する店舗跡や空き家・空き地 など市街地のスポンジ化が進む中、

町中に交流を生み出す縁側を作り出すことでコミュニケーションの創出や

まちなみの連続性をサポートします。




専門工具不要で組立可能なバリアフリーデザイン

六角レンチのみで組み立て可能なノックダウン 金物の機構により誰でも

簡単に組み立てられます。分解するとすべて板になるため収納スペースも少なく、

軽トラック1台で運搬が可能です。

▲ 六角レンチ一本でパーツを接続

▲釘やビスを一切使用しない連結機構 / 軽量性を実現する空洞状の柱や梁

▲分解して軽トラック1台で運搬・搬入が可能


▲みんなで萩軒組み立て中

▲木の優しい手触り、温かみと香りを体感

企画・進行株式会社 萩・森倫館
萩市林政課
技術・アドバイス海野建設株式会社
設計高津川デザイン工房
製作志村製材有限会社

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